ホスピタリティは平和産業

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マレーシアの大学はどこもホスピタリティ学部に非常に力を入れており、大学視察をされホスピタリティ学部の施設をご覧になられた方は一様に感銘されると聞きます。そして、実際に皆様方からホスピタリティ学部に関する多くのお問い合わせを頂戴しますので、私自身のホスピタリティに対する関心も自然に高まります。もちろん、全くの専門外の分野ではあるものの、知れば知るほど重要な分野に思える次第ですので、勝手ながらその思いの一端を述べさせていただきます。

先日ですが、観光業に関して一日に二度「平和産業」という言葉に接しました。一つは日経新聞の記事で、最近の北朝鮮問題の悪化懸念から「観光は国家間の武力衝突が生じれば成り立たなくなる」という趣旨で使われた言葉。もう一つは星野リゾートの社長が講演で、観光経営人材に求められる条件の一つとして、「外国人に日本を理解してもらうことで平和を実現するという社会貢献を意識すべき」という趣旨で使われた言葉でした。
前者は受動的な意味で観光業が平和な状態に依存ずることを「平和産業」と呼び、後者は能動的な意味で観光業が平和に貢献することを「平和産業」と呼んでいるわけです。
ところで1950年代に松下幸之助は日本が観光立国になることを提言していました。そうすることの意義は、「観光立国によって生み出されて来る最大の利益は、日本が平和の国になるということ」「観光立国によって全土が美化され、文化施設が完備されたならば、その文化性も高まり、中立性も高まって、諸外国も日本を平和の楽土として盛り立てて行く」といったものでした。ご存知の通り、日本は現在観光立国を目指し、外国人観光客を増やすための対策に乗り出しましたが、すでに60年も前に観光立国を唱えていた松下幸之助の先見性には驚かされます。(因みに、今年は9月15日時点で訪日客が2千万人を突破しました。)
実は最近日本の国内観光地では、日本人観光客が外国人の宿泊するホテル、旅館の利用を控えるケースが出てきているようです。一部外国人観光客のマナーの悪さなどが理由ですが、星野リゾート社長は、それは一過性のもので、外国人観光客を継続的に受け入れていくことでやがて相互理解が深まり解決されるものだから、星野リゾートは今後も外国人観光客を積極的に受け入れこそすれ、決して躊躇することはない、と語っていました。

このようにホスピタリティ産業にとって平和は財産であり、文化、国の違いを乗り越えてサービスを提供することで平和な世界をつくることに貢献します。「平和産業」をキーワードにして考えると、ホスピタリティは世の中にとって本当に重要な産業であると感じます。年々マレーシアでホスピタリティを学ぶ日本人留学生が増えていますが、経済成長を支え外貨収入を得るための新たな産業を求めている日本にとって、また、平和憲法で成り立っている日本にとって、今後の国の発展に大きく貢献してくれる大変貴重な人材であると言えるでしょう。多くの問題を抱えてはいるものの、新たな世代の活躍でそれほど日本の将来に悲観的になる必要はないのかもしれません。日本の若い力に大いに期待しています!

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