マレーシア大学・短大・大学院留学ガイド


2022年4月1日よりマレーシアは「国境再開」の下、原則観光ビザで隔離なしで入国できるようになりました。事前の大学視察も可能です。また、マレーシアのほぼ全ての大学は留学生の入学を受け付けております。入学手続きは、日本で完結できますし、所定の入国手続きで入国可能です。現地での対面授業参加も可能です。ただし、手続きに最低2-3ヶ月はかかりますので、お早めの手続き開始をおすすめします。ご不明な点があればお問い合わせください。


日本ではまだあまり知られていませんが、マレーシアはアジアにおける高等教育(大学&短大等)分野の留学大国にとして、世界140ヵ国以上から年間15万人近い留学生を受け入れています。

【人気の理由】

  • ほぼ全ての大学で、英語で授業が行われること
  • 学費、生活費の合計が年間約140万円と格安なこと
  • 他の先進国大学の学位を取得する制度が発達していること
  • 入試はなく、成績や英語の合格基準がゆるいこと
  • 年に何度も入学時期があること

マレーシアの大学の種類

公立大学

現在マレーシアにはマラヤ大学(UM)、プトラ大学(UPM)など約30の公立大学が存在します。ただしこれらは主にローカル学生(特にマレー系)が主体で多くの授業がマレー語で行われるので日本人が正規留学の対象とするにはあまり適していません。

私立大学

現在マレーシアには40を超える私立総合大学が存在します。どこも留学生の受け入れには積極的で、様々な学部があり成績基準や英語基準もさほど高くないため、日本人の留学先として中心に位置づけられます。また先進国の提携大学への編入制度も充実していますので、これら大学への編入や同時学位取得を目指す場合もマレーシアの私立大学が入口となります。

海外大学分校

現在マレーシアには10大学の海外大学マレーシア分校が存在します。クアラルンプール近郊では、豪モナーシュ大学英ノッティンガム大学、中アモイ大学が有名です。これら大学は他のマレーシア私立大学に比べ、比較的高い高校成績および英語基準が要求されます。(英語力は入学後、学内の英語コースでも対応可能。)ただ、学費は本校に比べ半額未満と割安感があり、インターキャンパス制度もありますので、英語力や学業成績の比較的高い生徒、あるいは日本またはマレーシアのインター校で教育を受けた生徒、あるいは現在日本の大学に在籍しているが、大学変更希望を希望する大学生にとっては狙い目と言えます。

マレーシアの大学のコース、プログラムの種類

英国支配が長かったマレーシアでは、大学の学位制度は基本的に英国の制度と類似しています。主として下記のコースが存在します。

バチェラー(Bachelor)またはディグリー(Degree)コース

Bachelor Degree(バチェラーディグリー)は、日本の「学士課程」(4年制大学卒業)に相当する学位で、単にDegree(ディグリー)とも言われます。マレーシアの私立大学の場合、通常、文系学部やIT系学部は3年、工学系学部は4年(医学部は5年)の履修で取得可能です。日本の高校卒業資格は、ほとんどのマレーシアの私立大学で直接ディグリーに進学できる資格とみなされています。

ディプロマ(Diploma)コース

ディプロマは日本の「准学士課程」(短大卒業)に相当する学位です。ほとんどの場合、2年間で取得できる学位です。日本人学生が最終的にディグリーの学位を目指す場合でも、英語力、学力に自信がない場合、あるいはディグリーの合格基準に満たない場合、まずディプロマコースに入学し、その後ディグリーに編入するという方法もあり得ます。その場合、通常ディグリーの2年目から編入することになり、トータルの学習期間は文系で4年間となります。

プレU(Pre-U)コース

プレUコースは通常「大学準備コース」と訳され、ディグリーコースの前に受講する1ー2年の短期プログラムです。この中には、海外の公的機関が認証する資格が多く、マレーシアでは「Aレベル」(英国ケンブリッジ大学)、「IBDP」(国際バカロレア)、「SACE」(南豪州)、「ASMAT」(西豪州)、「CIMP」(カナダオンタリオ州)などが主流です。これらは、通常インターナショナルスクールあるいはカレッジに付属したコースです。ちなみに、マレーシアの「カレッジ」と「ユニバーシティ」の違いですが、カレッジはこのプレUコースや下記のファンデーションコースを専門的に扱う学校種別で、ユニバーシティがディグリー以降の全てのプログラムを扱う学校種別となります。なお、カレッジがツイニング(後述)のディグリーコースを提供している場合もあります。

ファンデーション(Foundation)コース

ファンデーションコースは通常「大学基礎課程」と訳され、ディグリーコースの前に履修する約1年間のコースです。大学やカレッジに付属しています。通常総合大学であれば、文系と理系のファンデーション、あるいは、さらに細分化したファンデーションコース(例えばビジネスファンデーション等)を提供しています。マレーシアでは、日本の高卒資格は通常ディグリーコースに直接入学できる資格として認知されていますが、ディグリーの合格基準を満たしていない場合や、英語力や学力のギャップを埋めたい場合など、ファンデーションを経由する場合もあり得ます。また、いくつかの大学のディグリーコースでは、事前のファンデーションコースまたはプレUコースの履修が義務付けられている場合もあります。(ノッティンガム大学、サンウェイ大学ランカスター大コース、ヘルプ大学ロンドン大学コース等)なお、ファンデーションコースの先立って英語集中コースを受講することはできません。(「英語集中コース」の項ご参考)

なお、本来「ファンデーションコース」と上記の「プレUコース」は別種のコースになりますが、位置付けとしては非常に類似していますので、広義の意味ではこれらをまとめてプレUコースまたはファンデーションコースと呼ぶ場合が多いです。

オーナーズ・ディグリー(Hons Degree)コース

オーナーズディグリーはバチェラーディグリーの一種ですが、通常のバチェラーより上級の学位で優等学位と訳されます。国によっては通常のバチェラーより履修期間も長くなる場合がありますが(例 +1年)、マレーシアの場合通常のバチェラーと同期間で取得できるため、大きな違いはないように思われます。

マスター(Master)コース

日本の大学院に相当する1.5年~2年間のコースです。日本の大学を卒業したが英語力も専門知識も身に付かなかった、という学生や社会人がマレーシアの大学院を志望する例が増えています。

英語集中コース(English Intensive Program)

通常マレーシアのディグリーコースやディプロマコースに入学するためには、これらコースの基準を満たすTOEFLやIELTSのスコアを保有していることが条件になります。ただし、これら水準を満たしていない学生は、ディグリーやディプロマコースの前に大学付属の「英語集中コース」を受講し現地で英語基準を達成することを条件に、これら英語スコアの提出が免除され「条件付き入学」をすることが可能です。日本の高校卒業者のほとんどは、これら英語スコアを保有していないか、スコアがあっても合格水準を満たしていないため、学部コースの前に英語集中コースを受講するのが一般的です。なお、以前はファンデーションへ入学する前にも英語集中コースを受講することが可能でしたが、2020年以降はこれが教育省の方針で不可となりました。大学によっては、ファンデーション入学の条件として最低水準のIELTS水準を定めたり(例えば4.0)、独自のオンライン英語試験を実施したり、あるいは英語基準は一切なくファンデーションと同時に英語クラスを何コマか受講すれば良い、という大学もあります。


マレーシアの大学への進学ルート

下記図にあるように、通常日本の高校を卒業した場合、(一部の大学、学部を除いて)合格基準を満たせばマレーシアの大学の「バチェラーディグリーコース」へ直接進学することが可能です。
ただし、ディグリーの合格基準を満たせなかった場合、より条件がゆるい「ディプロマ」や「ファンデーション」を経て、ディグリーに編入することも可能です。ディプロマ経由の場合はディグリーの2年目から、ファンデーション経由の場合はディグリー1年目からの編入になります。(どちらの場合も計4年の履修)。
なお、入学時点でTOEFLやIELTSの英語基準に達しない場合(またはスコアを保有していない場合)、学部コースの前に「英語集中コース」を受講することになります。受講中、現地でIELTSなどの英語試験を受験し、所定の英語基準を達成後、ディグリーやディプロマコースへ編入することが可能です。どの程度の期間英語コースを受講するか、英語基準の高さや個人差よって3-12ヶ月程度となります。
(下記「マレーシアの大学の選考基準」も参照。)

進学パターン

なお、インターナショナルスクール(主として英国式カリキュラム)のセカンダリースクールを終了して大学へ進学する場合は、プレUコース(AレベルコースやIBディプロマコース)あるいはファンデーションコースを受講後、ディグリーコースに編入することになります。

マレーシアの大学の海外大学提携・編入制度

ツイニングプログラム

マレーシアの私立大学が、海外のある大学と提携関係にあり、原則、前半をマレーシア、後半を海外提携校で勉強することにより、海外提携校の学位が取得できるというシステムです。クレジットトランスファー(編入)制度の一種とも言えます。提携校は主として英国と豪州の大学となります。
ツイニングプログラムは「マレーシアでの履修年数+提携校での履修年数」という表現を使い、「2+1」「1+2」「3+0」などと呼ばれます。「3+0」の場合は、マレーシアでの履修だけで海外提携大学の学位が取得できます。なお、「2+1|や「1+2」など、実際に海外大学へ編入する場合、編入先の学費や生活費を払うため、「3+0」の場合に比べ費用負担は大きくなることにご注意ください。

【ツイニングプログラムの例】

マレーシア大学学部 提携大学 期間(年)
HELP大学ビジネス系学部 英ロンドン大学 3+0
HELP大学ビジネス系学部 豪クイーンズランド大学 2+1
セギ大学ビジネス系学部 英グリニッジ大学 3+0
INTI大学ビジネス系学部 英ハートフォードシャー大学 3+0
INTI大学ビジネス学部 豪スウィンバーン工科大学 3+0
INTI大学ホテル経営学部 豪ブルーマウンテン国際ホテル経営学校 3+0
UCSIホスピタリティー学部 スイスGlion Institute of Higher EducationまたはLes Roches Global Hospitality Education 2+1
サンウェイ大学(カレッジ)・ビジネス学部 豪ビクトリア大学 3+0, 2+1, 1+2
その他多数

⇒ツイニングプログラムの学部を検索する

デュアル(ダブル)ディグリープログラム

ツイニングプログラムの取得学位が、あくまで海外提携校の単一学位であることに対し、デュアルディグリープログラムでは、マレーシアの大学と海外提携校の両校の学位を取得できることが特徴です。デュアルディグリーは、通常マレーシアでの履修だけで卒業時に2つの学位が取得できるという魅力的なシステムです。学費も基本的にマレーシアの大学の授業料を3年間支払えば良いので、莫大な費用をかけて海外大学へ編入する必要はありません。(稀に提携大学に編入することが条件のデュアルディグリーもあります。)バチェラーコースだけでなく、マスターコース(大学院)もデュアルディグリーになっている場合があり、マレーシアで1.5年勉強するだけで、マレーシアの大学院と海外大学院の学位を取得できる場合があります。

【デュアルディグリーの例】

マレーシア大学学部 提携大学 期間(年)
テイラーズ大学ビジネス系学部およびIT系学部 英ウエストイングランド大学 3
セギ大学多数の学部 英セントラルランカッシャー大学 3
セギ大学ビジネス系学部 英グリニッジ大学 3
INTI大学ビジネス系学部 英ハートフォードシャー大学 3
サンウェイ大学多数の学部 英ランカスター大学 3
サンウェイ大学ホスピタリティー・料理学部 仏ル・コルドンブルー 3
UCSIホスピタリティー学部 スイスHTMI 3
APU大学の大半の学部 英ドゥモントフォート大学 3
その他多数

⇒デュアルディグリーの学部を検索する

クレジットトランスファー(編入)プログラム

マレーシアでの取得単位を海外提携校にトランスファー(移行、編入)することができる制度です。
その代表格が、「米国大学編入制度」(ADP=American Degree Transfer Programme)で、主として前半2年をマレーシアで、後半2年を米国の大学で履修する(2+2)ことにより米国大学の学位を取得できるシステムです。米国以外にもカナダ、豪州、NZの大学が対象となる場合があります。また、「2+2」以外に「1+3」、「4+0」(マレーシアのみ)の場合もあります。

なお、ツイニングおよびデュアルディグリーでは最初から特定の提携校とその学部が決まっているのに対し、ADPでは通常米国やカナダの数多くの大学が選択肢となるのが特徴です。(ただし、「4+0」のADPでは提携大学があらかじめ決まっている。)例えば、INTI大学では300以上の米国またはカナダの大学が対象となります。

ちなみに、米国の4年制大学へ編入する割安な方法として、米国の「コミュニティーカレッジ(コミカレ)」(2年)を経由する方法が知られていますが、マレーシアのADPを利用する手段は、留学費用をより圧縮することができる点で更に魅力的と言えます。

ツイニング、デュアルディグリー、ADPいずれの場合も、マレーシアでの割安な学費と生活費を活用しながら、先進国の大学の学位が取得できることが魅力です。

⇒ADPの学部を検索する

交換留学(Exchange Programme)

多くの大学に交換留学制度があり、ディグリーコースの2年目または3年目に、1セメスター(6ヶ月)または2セメスター(12ヶ月)まで協定校に留学して単位履修することが可能です。実際に「編入」する場合と異なり、交換留学では通常その間の授業料は在籍校に所定の授業料を払えば良いので、比較的割安な留学となります。(ただし、寮費や生活費は負担する必要があります。)

通常、交換留学で取得した単位も在籍校に移行することができますので、在籍校の卒業時期が遅れることもありません。ただし、交換留学生の資格を得るためには、在籍校で一定の成績水準(GPA)や英語スコアを要求される場合があります。

交換留学先の国や大学は、在籍校によって異なりますが、例えばテイラーズ大学では10カ国以上の200以上の大学が交換留学の協定校となっています。

マレーシアの大学の入学時期

日本の大学のほとんどが4月入学なのに対し、マレーシアの大学はどこも年に2-3回入学可能な時期(Intakeと呼ばれる)があります。
また英語のスコアが入学基準を満たしていない場合、学部コースに先立ち英語集中コースを受講するため、入学期は英語集中コースの開始日となることが一般的です。英語集中コースの開始日は、ほぼ毎月設定されている大学も多くあります。例えばAPUでは年12回英語コースの開始日がありますし、ヘルプ大学でも年7回ほど開始日があります。

マレーシアの大学の合格基準

マレーシアの大学は、成績基準と英語基準の2つの基準から書類審査により合否を判定します。いわゆる入学試験は一切ありません。

成績基準

成績基準に関しては、日本の高校を卒業した日本人生徒に対しての基準は、
①日本の高等学校の卒業資格があること
②学校の成績表で一定のスコアを取得していること

の2点のみです。
マレーシアの現地生徒や他国の留学生に対しては、かなり高い条件が要求されていますが、今のところ日本の学生に対しては、この2点のみが要件ですので、日本人は大変有利だと言えます。

なお、②の学校の成績ですが、当然学校や学部により要求スコアは変わってきますので一概に言えませんが、文系学部(ビジネスやホスピタリティー)であれば、
a)評価3(5段階評価で)以上の科目が5科目以上あること、あるいは
b)全科目(体育、道徳等の除外あり)の平均スコアが3.0(5段階評価で)以上であること、

であれば、いずれかの主要大学に入学できる可能性はかなり大きいと言えます。IT学部や理系学部ですと、これより基準が多少高い場合や、数学、理系科目の単位取得が義務付けられている場合があります。

また今のところ、どの大学でも日本の高校の難易度、偏差値、有名校かどうかなどは一切考慮せず、単純に成績表のスコアのみで審査していると思われます。

なお、「高卒認定資格(旧大学検定)」に関しては、現時点では必ずしも全ての大学に受理されるとは限りませんが、弊社では過去に入学を実現した経験も複数ありますので、是非ご相談ください。

英語基準

各大学や学部によって英語基準は異なりますが、目安としてはディグリーで最低IELTS 5.0、ディプロマやファンデーションで4.0といったところです。
ただし、前述した通り基準を満たさない場合は、各大学の英語集中コースの受講を条件として入学は可能ですので、最初から高い英語力が要求されるというわけではありません。なお、英語集中コースは、学校により3~6レベルのクラスで構成され、入学時の英語テストの結果により開始するレベルが決定されます。通常1レベルをクリアするのに、1-2カ月を要します。英語コース受講中に現地でIELTSを受験し、基準のレベルに達した段階で次の学部開始日から学部に参加することが可能になります。
このシステムは、英語の会話に慣れていない日本人にとってはとてもありがたい制度と言えます。もちろん、入学前にできる限り英語力を上達させておくと、後が楽になるのは言うまでもありません。

また、ディグリーに比べディプロマやファンデーションの合格基準は通常低く設定されていますので、高校の成績や英語力が不十分な場合、まずディプロマやファンデーションコースに入学し、同コース終了後、ディグリーコースに編入する方法も有益な一選択肢と考えられます。(いずれの場合も合計の履修期間は4年となります。)上記の「マレーシアの大学への進学ルート」をご参照ください。

マレーシアの大学の世界ランキング

主要世界大学ランキングのQSランキングにおいて、マレーシアの大学は毎年急激な上昇を示しており、2021年世界ランキングでは上位1000位までに計19のマレーシア大学がランクインを果たしています。内訳は、公立大学が16大学、私立大学が3大学です。トップはマレーシアの東大と言われる「マラヤ大学」です。(世界59位)私立のトップは「テイラーズ大学」となっています。(世界379位)
また、マレーシアの大学ではありませんが、マレーシアにある海外大学(分校)も、いくつかランキングの上位にランクインしています。例えば、豪モナシュ大学は55位、英ノッティンガム大学は99位、中国アモイ大学は432位となっています。
それに加え、マレーシアだけで取得できる提携校の学位をプラスしてみました。つまりデュアルディグリーや3+0ツイニングのパートナー校です。常にランク上位に入る提携校としては、サンウェイ大学のデュアルディグリー提携校である英ランカスター大学が有名です。

これら大学のランキングが、日本の大学と比較するとどの水準に位置するか、比較表を作成してみました。(マレーシア国立は一般的に入学が困難なので、上位2大学のみを含めました。)

マレーシアの大学
(海外大学分校、デュアルディグリー含む)
同水準の日本の大学
(ご参考まで)
No.55 豪モナシュ大学(分校) No.38 京都大学
No.59 マラヤ大学(国立) No.56 東京工業大学
No.72 大阪大学
No.99 英ノッティンガム大学(分校) No.79 東北大学
No.110 名古屋大学
No.132 プトラマレーシア大学(国立) No.124 九州大学
No.135 英ランカスター大学(サンウェイのデュアルディグリー提携校) No.139 北海道大学
No.189 早稲田大学
No.191 慶應大学
No.372 豪スウィンバーン工科大学(INTIの3+0ツイニング提携校) No.362 東京医科歯科大学
No.379 テイラーズ大学(私立) No.362 東京医科歯科大学
No.391 UCSI大学(私立) No.403 神戸大学
No.465 横浜市立大学
No.432 中国アモイ大学(分校) No.488 千葉大学
No.501-510 一橋大学
No.551-560 豪ビクトリア大学(サンウェイの3+0提携校) No.541-550 大阪市立大学
No.561-570 熊本大学
No.701-750 サンウェイ大学(私立) No.701-750 群馬大学
No.751-800 東京理科大学
No.801-1000 立命館大学
No.801-1000 上智大学

QS World University Ranking 2021を基にして作成

有望学部例

マレーシアの大学も日本や他の先進国と同様、多数の学部選択肢がありますが、参考までに下記に今まで弊社での取り扱いの多かった学部をご紹介します。

ホスピタリティ(ホテル経営)、ツアリズム(観光)、カリナリー(料理芸術)学部

ホスピタリティ

  • ホスピタリティ(ホテル経営)、ツアリズム(観光)、カリナリー(料理芸術)学部は、日本の学士号課程(4年制)マレーシアのほとんどの大学で主要は学部
  • ホスピタリティは日本語では「おもてなし」と訳されますが、マレーシアでは主に「ホテル経営学」という理論・学問
  • カリナリー(料理芸術)もマレーシアではひとつの立派な学士(大卒)として確立されている
  • これらの学部の魅力はハラル(ハラール)というイスラム教の習慣をベースとしたホスピタリティを肌感覚で勉強できること

ポストコロナ時代のインバウンド観光復興にも不可欠な知識、理論と言えます。欧米留学と差別化するという意味においてもマレーシアならではのオリジナリティのある選択肢です。

》ホスピタリティのススメもご参照ください。

ビジネス経営学部

ビジネス

  • ビジネス経営学部は将来いかなる業種の職業についても必要となる理論、知識を提供
  • まだ将来の具体的職業志望が決まっていない生徒にもおすすめの学部
  • 日本の大学の経済・経営・商学部と同様、いわゆる「つぶしの効く学部」と言える

ほとんどのマレーシア私立大学にはビジネス経営系の学部がありますので、非常に選択肢の多い学部でもあります。

コンピュータ・IT学部

  • コンピュータIT系学部はどの大学でも人気学部の一つ
  • コンピュータIT知識はどの国でも共通の普遍的知識ですので将来の就職先は国や会社を選ばない
  • 日本には英語に堪能なIT技術者が少ないので英語でIT高等教育を受ける価値は高い

マレーシアは、IT産業の振興を国策のひとつとみなしており、多くの大学がITコンピューター学部に力をいれています。

ADP(米大学編入学部)

ADP

  • 将来的に米国の大学を目指す学生にはもっとも適した学部
  • 多くの私立大学にADP(あるいはADTP)というコース(学部)があり、その中からビジネス、コンピューター、エンジニアリング等の学科を選択
  • 通常マレーシアの大学で2年間、米国の大学で2年間学習し、米国大学の学位を取得
  • 米国の他、カナダ、豪州、NZの大学も対象となる場合がある

直接米国に留学するのに比べ、(当初2年間の)費用が割安になる、入学基準がゆるい、英語を段階的に学習できる、などのメリットがあります。



短期正規留学(休学留学)

上記のとおりマレーシアの私立大学の学部コースは、コースを終了する(通常3年間)ことを前提に設定されており、一部の協定交換留学を除いて短期(1年未満)の参加はあまり一般的ではありません。
ただし、通常の正規留学を「休学留学」に代用することも可能です。つまり正規の入学手続きで入学し、予定された期間終了後に退学という形をとります。マレーシアの大学は、入学金などもさほど高くないので、1年程度の短期留学でも大きなダメージにはなりません。

IELTSやTOEFLの英語のスコアを保有していない場合、留学期間の前半を英語学習に充てることになり、「英語研修+学部聴講」の留学が可能です。
休学(認定)留学の例はこちらをご覧ください。




マレーシア大学留学の費用

マレーシアの大学への正規留学の費用(学費と生活費の合計)は、マレーシア教育省によると年間USD1,200(140万円、1ドル115円で換算)と試算されています。更に授業料の安い大学を選べばより低予算での留学が可能となります。

マレーシア大学留学の費用マレーシア大学留学の費用
出所:Education Malaysia Global Services HP





実際に当サイトに掲載されている大学の年間授業料を下記にグラフにしてみました。(2021年1月現在)学部は比較しやすいよう原則ビジネス系学部の授業料に統一しました。(ただし、ベルジャヤ大学とYTLホテル国際経営大学の場合は、主力のホスピタリティ学部またはホテル経営学部の授業料とする)これら大学の学費を平均すると年間の授業料は約73万円となります。(26円/RMで換算)


本校とマレーシア分校の費用の差

マレーシアにはいくつかの海外大学の分校があります。また分校という形でなくとも、マレーシアの大学内にデュアルディグリーまたは3+0ツイニングという形で、海外大学の学位が取れるコースが設けられていることがあります。これらも実質的には分校に近い性格がありますので、これらを含め「分校」と「本校」で基本的に同一の学位をとるのにどれだけ費用がかかるか比較をしてみました。
なお、マレーシアの生活費は弊社サポート学生のヒアリングに基づく平均的な費用(月額RM2,500) としました。また、他の外国の生活費は、その国専門の留学エージェントの複数のウェブサイトを参照し、平均的な値をとりました。これらは完全に正確な試算とは言えませんが、相当な程度実態を表している試算だと思われます。
(円換算レート:1リンギ26.2円)

豪モナシュ大学(本校vsマレーシア分校)

英ノッティンガム大学(本校vsマレーシア分校)

*英国本校、マレーシア分校とも、日本の高卒の場合ファンデーションの受講が必須になっているため、卒業までには4年間を要します。

英ランカスター大学(本校vsサンウェイ大学)

*英国本校、サンウェイのランカスターコースとも、日本の高卒の場合ファンデーションの受講が必須になっているため、卒業までには4年間を要します。

これらを総合すると、マレーシアであれば本校の3-4割程度の費用で(金額で言うと1000-1200万円安く)、本校と同じ学位が取得できることになります。もちろん、「そんなの邪道だ、英国の大学なら英国のキャンパスに通って英国で卒業しなければ価値はない!」という方もいるかと思います。それが理想であることはわかります。ただ、「同じ物を得るのに、1,000万円も安いならそれでいいじゃないか!」という合理的な考えも成り立つと思います。コスパを追求するならマレーシア、ということです。

換算為替レート

当サイト中のマレーシアリンギットおよび米ドルレートの円換算は、断りのない限り下記レートで行っています。

RM→YEN:
30.0000
USD→YEN:
140.0000
Updated: 2022/10/2

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