なぜ大学留学? - グローバル化と激変する世界

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先月、ある高校でマレーシア留学についての説明会を行わせていただきました。その高校では、海外大学も進路の一つとして生徒の皆様へのサポートを積極的に行っています。さらに、マレーシアの大学も留学先の一つの選択肢として大きく位置付けられています。
では、なぜ海外の大学への進学なんでしょうか?単純に日本の大学と海外の大学を比べてどちらが良いか悪いかという問題ではありません。日本の大学では学問的には優れた教育を受ける機会が得られます。ただ、その高校の進路指導の先生は、「日本の大学だけが選択肢」というのではアンバランスであるとのお考えです。日本のA大学、B大学、C大学と一緒に海外のD大学、E大学、F大学も並べて比較して進学先を選択できる機会があるべきであるということです。これから世界中でどんどんグローバル化が進で行く中で、高校生の進路の多様化を図ろうとされているのだと思います。これはとても先見性のあるご判断で、やがてこのような動きが徐々に全国の高校に広がるのではないかと想像しています。

先日、今後の大学教育についてのフォーラムに参加しましたが、そこでは日本の大学のグローバル化が大きなテーマになっており、グローバルで活躍し未来を創る世界基準の人材をどう育てるかについて、いくつかの大学の学長が真剣に議論していました。学生にとっては最初から海外の大学に入ってしまうことも選択肢となりますが、日本の大学にとっては、それは解決方法になりませんので悩ましいところです。そもそも時代の大きな変化に追い付くための教育改革は簡単ではありません。では、なぜグローバル化なのでしょうか?キーワードは「イノベーション」です。

<急速に進むイノベーション>
上述のフォーラムで講演されたOECD東京センター長の村上由美子さんは、世界的高レベルの教育制度を持ちながら日本で決定的に欠けているものは、異文化間のコラボレーションや国際共同研究などの「つながる力」であると分析しています。この力が弱く、多様性が欠如するとイノベーションは生まれません。日本で新しい発想が生み出され国を越えて発展させて行くためには、日本の若者がグローバル人材として育つことが極めて重要になるわけです。
そして、これから5~10年の間にAIの時代に入ります。アップルなどGAFAと言われる米国企業が莫大な投資をして開発しているAIは、これから世界を大きく変貌させて行きます。今までプロフェッショナル人材に頼っていた仕事がコンピューターに取って代わられ、いわゆる「ホワイトカラー」と呼ばれる人達が大量に既存の仕事を失うことになります。実際、日本の大手銀行では大幅な人員削減が具体的に計画されていますし、「AIの発達で税理士の仕事が消滅する」などといった話をお聞きになったこともあると思います。このような新たな環境に対応する力、イノベーションの流れに乗り遅れないことが必要になります。

<Unlearningの力>
これからの時代は劇的なイノベーションにより、今までの常識が非常識になり、これまで学んだことが役に立たなくなるといったことが頻繁に生じるようになるでしょう。では、どうしたらいいでしょうか?上述の村上由美子さんは、これからは「Unlearningの力」が求められると話していました。リセット・ボタンを押して今まで学んだり経験したことを忘れしまうことです。ただ忘れるのではなく、学んでは忘れることを繰り返す力です。あらゆる産業や医学の分野でイノベーションのサイクルが加速しますので、現役でいるうちは新しいことにチャレンジし続けるマインドが求められるようになります。

<大学留学で得るべきもの>
これから激変する時代を迎えるときに、留学先の大学で何を勉強するかであまり悩む必要はないかもしれません。敢えて言えば、(1)今まで育った日本を離れ、違った文化の中に身を置くことで多様性とコミュニケーション能力を身に付け(2)卒業までがんばって勉強することにより学び続ける習慣を身に付けること、この2つが非常に大事なのではないでしょうか。将来の就職に有利だからといった理由で学部選択をするのもいいですが、その想定している企業が将来どうなるかも分かりませんから、これからは漠然とでも自分が面白そうだと思える学部を自由に選択すればいいのではないかと思います。是非とも一歩踏み出してみてください!

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