マレーシア滞在中の医療費補償について1

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大前提としてマレーシアには日本のような健康保険制度はありません。ですので、基本は現場で自己負担となります。マレーシア人の場合、公立病院であれば国が医療費の大半を負担しているので、自己負担が非常に少なく日本のような健康保険制度は不要なのです。ただし外国人には適用されません。
因みにマレーシアでの治療費実費の目安は、下記を参考にしてください。
風邪の場合:
私立総合病院の外来治療費 100~200MYR(日本円で3,300円から6,600円)
一般クリニックの治療費  40~50MYR(日本円で1,320円から1,650円)
*1MYR=33円として

では、外国人がマレーシアでの医療費負担をどのように補償するか?
 現在一般に云われている方法は次の3つになります。
1. 日本の民間保険会社が販売している長期海外旅行傷害保険(留学保険)に加入する。
2. 日本の健康保険制度にある「海外療養費」の申請をして補償を受ける。
3. マレーシアの民間保険会社が販売している医療保険に加入する。
*一部を除いて、上記いずれにおいても一旦は自己負担になります。

まず1について、簡単に解説します。
海外旅行傷害保険とは:
海外旅行中に何らかの事故による傷害や急病で治療・入院を海外の医療機関で受けた場合の医療費負担を補償するもの。補償内容や補償対象疾病などに制限条件がある。長期とは一般に2ヶ月超から1年までの期間。通常69歳以下の人が対象。

留学保険とは:
上記海外旅行傷害保険に特約をつけたものを一般に留学保険またはワーキングホリデイ保険などと云う。通常の海外旅行傷害保険では補償されないような、賠償責任その他の補償範囲の拡大特約および期間を2年までとしたものなど。延長可能だが保険会社の審査を受けることが必要となる。

*注意点、これらの保険は本人による日本での加入が条件となります。

海外旅行傷害保険(留学保険)のポイント:
補償内容を増やすことによって、保険料が高額になってくるが、その補償範囲は広く、傷害・疾病死亡から治療・入院費まで対象となる。それ以外にも賠償責任や携行品あるいは家族の渡航費用さらには弁護士費用まで補償するものもある。
医療機関によっては、海外旅行傷害保険に加入していることが証明できると(カードの提示など)、治療費の自己負担免除で治療してくれるところもある。
*負担免除は、加入保険会社によるので要チェック。

2については、次回解説します。

換算為替レート

当サイト中のマレーシアリンギットおよび米ドルレートの円換算は、断りのない限り下記レートで行っています。

RM→YEN:
31.0000
USD→YEN:
145.0000
Updated: 05/02/2024 - 15:46

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