インター校で難しい科目、やさしい科目は何か?

kosaka

今日は、日本人がマレーシアのインター校に転校した場合、難しい科目とそうでない科目について少し書いてみようと思います。ただ、入学する年齢(学年)によっても話が全く変わってくるので、小学校高学年(5-6年生)での転校という前提にしたいと思います。また当たり前の話ですが、個人差がすごく大きいので、かなりおおざっぱな話になってしまいますが。。

結論から言うと、すべての科目が難しいということになります(笑)。理由はもちろん英語という大きな障壁があるからです。当たり前と言えば当たり前ですが、すべての授業が英語行われるので、英語がわからないとすべてがわからない、ということになります。ただ日本である程度英語教育(学校以外で)を受けていた生徒は、その障壁が比較的低くはなります。

「すべて難しい」だとこの記事を書く意味がないので、少し肉付けすることにします。その前にどんな科目を勉強しているか下記にご紹介いたします。マレーシアのインター校には色々なカリキュラムがありますが、最も一般的な英国式(ケンブリッジ式)のカリキュラムという前提です。
-ENGLISH
-HUMANITIES(社会)
-ICT(コンピュータ)
-MATHMATICS(数学)
-PE(体育)
-ART(美術)
-SCIENCE(理科)
-CHINESE(Mandarin、中国語)
-MUSIC(音楽)
日本の科目のラインナップに似ていますが、ICT(コンピュータ)やCHINESE(北京語)があるのが特徴的です。ちなみにCHINESEは外国語科目として選択したものです。(先日書いたインターナショナルスクールの「外国語」ってなに?という記事もご参照)

さて、この中で最も難しい科目は何でしょうか?(体育と音楽はここでは無視)先ほど書いたようにどれも難しく、個人差があるのですが、乱暴に言うと、
-ENGLISH
-HUMANITIES(社会)
-SCIENCE(理科)
当たりになるかと思います。ENGLISHは、外国語ではなく日本でいう「国語」になりますので、日本の国語を英語でやるイメージです。単純に単語を覚えるだけでなく、「要約せよ」とか「これは何を指すか」とかいう問題がバンバンでます。また絵をみてストーリーを考えエッセイを書け(それも新聞記事風の)という凝った問題もあります。A,B,Cをやったレベルでは歯が立ちません。「社会」は、日本のことはほとんどやらず、アジアや世界の地理や歴史などのあまり日本では勉強しない内容を英語で勉強するからです。内容も初めてで言葉も難しいということです。次の「理科」ですが、専門用語がむちゃくちゃ難しいです。例えば「光合成」という用語は英語で何と言いますか? Photosynthesisと言います。難しいですね。(でも日本語が英語の直訳になっていましたね。)こんな英語が教科書に連発して出ています。そりゃ難しいです。ただ、内容はと言うと現地の先生曰く「日本のほうが1年くらい進んでいる」そうです。ですから日本で学習した内容であればある程度想像がつくのではないかと思います。(そうは言っても日本でやらない内容も結構出てきます。)そんなわけで、英語と社会と理科はかなり難しいです。

一方比較的やさしい科目はというと、(もちろんこれも個人差があります)
-MATHMATICS(数学)
-CHINESE(Mandarin、中国語)
でしょうか?なぜならMATHMATICS(数学)の内容は日本に比べ(たぶん)少しやさしいし、英語がわからなくても式や図を見れば多くは答えが出てくるからです。CHINESEはもちろん全く初めてなので、簡単ではないですが、漢字はある程度わかるし、配属されるレベルが初級コースだと思いますので(通常レベルが3段階くらいある)、勉強すれば何とかなるという想像です。回りの学生が皆留学生ばかりなのでスタートはいっしょとも言えます。(もちろん上級コースはネィティブレベルなので、日本人にはきついです。)

では上に登場しなかったICT(コンピュータ)はというと、、、、実はこれも難しいです。日本ではこういう授業はないとも思いますが、こちらでは小学校5年生ですでにエクセルとかパワーポイントとかやるようです。ただ日本人の子供はコンピュータ操作にはなれているし、英語がわからなくても見よう見まねで何とかなるような気がします。

以上取り留めのない文章になってしましましたが、最後にもう一言言わせていただくと、何人かの生徒を見ていて感じるのは、とにかく日本の小学校の勉強(特に算数)を一生賢明真面目にやってきて欲しいということです。前述したとおり、そのベースがあれば、数学や理科は何とか対応できるはずです。問題は英語ということになります。英語はこちらで頑張ればどうにかなります。小学校の基礎ができていないと、マレーシアに来て英語と基礎のやり直しというダブルの障壁をクリアしないといけません。そうなるとかなり大変です。

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Updated: 05/02/2024 - 15:46

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