マレーシア大学留学は韓国から日本の時代へ?

kosaka

意味深なタイトルですが、タイトルの説明の前にまずマレーシアの大学へ出願するための出願資格または受験資格(Entry requirement)の話をします。

現在、日本で勉強している日本人がマレーシアの大学(ディグリーコース)へ出願する場合、「高校卒業」の資格があれば、必要条件を満たします。そんなの当たり前と思われるかもしれませんが、実はかなり優遇されています。

というのは、マレーシアは英国と同等の教育制度を採用しているため、通常大学入学まで12.5-13年勉強します。小6年、中高5年、プレU(大学準備コース)1.5-2年というカリキュラムが主流です。日本では大学入学まで12年教育ですので、これより0.5-1.0年短いわけです。ですから本来「もう1年勉強してからマレーシアの大学に来てください。」と言われても仕方がありません。

しかしながらマレーシア政府は日本人の能力を高く評価しているせいか、現状では直接大学のディグリーコースの入学を認めています。勝手な想像ですが、マレーシアは「日本に学べ」という「ルックイースト政策」を長い間採用してきたので、お手本である日本人は高く評価(過大評価?)せざるを得ない政治的立場があるのかもしれません。

実は韓国も日本と同様12年教育ですが、今までは日本と同様、高校卒業直接のディグリー入学が許可されていました。そして、日本に先立ちマレーシア大学の魅力を見出した多くの韓国人学生がマレーシアの大学で勉強しています。

ところがです、この10月から韓国の生徒はマレーシア大学入学前にもう1年学習が必要というように政府が解釈を見直したらしいのです。(大学からヒアリングした情報ですが。)そうすると、彼らはディグリーコースの前にファンデーションコース(1年)を受講し、その後ディグリーに編入するため今より1年長く勉強することになります。多くのディグリーコースは3年間ですので、それでも合わせれば日本の大学(韓国も?)と同じ4年間になりますが、その前の英語集中コースなどを合わせると合計4.5-5.0年にもなりえます。したがって、マレーシア大学留学へのモチベーションが少し下がる可能性があります。大学へ行く前に強制的に1年間予備校に行かされるということですから。

幸い今回の見直しでは、日本に対する変更はありませんでしたので、日本人は今まで同様高校卒業直後のディグリーコース入学が可能です。(英語力が基準に満たない場合は、その前に英語コースの受講が必要ですが。)そして文系であれば3年間での卒業が可能です。まだ日本は優遇されていると言えます。この解釈が変わらないうちに、多くの日本人学生がマレーシア大学留学に挑戦してほしいと思います。また同時に、今マレーシアの大学で勉強する日本人学生には、現在の解釈が正しいという証明ができるよう頑張って欲しいと思います。

韓国の学生が(もし)減ってゆくのであれば、その分日本の学生が増えて欲しいな、と思いつつ、こんなタイトルにしてみました。

マレーシア大学留学の一般情報はこちらから↓
http://www.m-ryugaku.com/univ_college

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Updated: 05/02/2024 - 15:46

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