マレーで学ぶ 第12回 入学はマレーシアの大学でも卒業は米国や英国の大学!?

kosaka

マレーシアの日本語フリーペーパー「Mタウン」の連載記事第12回の原稿です。


入学はマレーシアの大学でも卒業は米国や英国の大学!?

今回は、前回取り上げたマレーシア大学留学の特色の「⑥欧米の大学へ編入しやすい」を解説します。
マレーシアの多くの私立大学には、先進国の大学の学位取得を可能とする制度が発達しています。その代表的システムが「ツイニングプログラム」です。これは、マレーシアのある大学が海外の特定の大学(ホスト校)と提携関係にあり、前半をマレーシア、後半を海外ホスト校で勉強することにより、その海外ホスト校の学位が取得できるというシステムです。「マレーシアでの年数+海外ホスト校での年数」という表現を使い、「2+1」「1+2」「3+0」などと呼ばれます。このうち「3+0」は海外に一度も行かなくても海外ホスト大学の学位が取れることになります。これに似た制度に「デュアルディグリー」があります。これはマレーシアでの勉強だけで、マレーシアの大学と海外ホスト校の「両校の」学位が取れるという制度です。表現は少し古いですが、まさに「一粒で二度おいしい」システムです。ツイニングもデユアルも提携ホスト校としては英国の大学が主流となります。
また、米国の大学進学志望者向けにADP(米国大学編入制度)という制度があります。これはマレーシアで取得した単位を米国大学へ移行することにより、米国大学の学位が取得できるものです。通常「2年+2年」の期間となります。なお、ツイニングやデュアルでは提携校があらかじめ決まっているのに対し、ADPはマレーシアの2年目終了時に、そこでの取得単位と成績をもって米国の志望大学に出願する形になります。
もちろんこれら提携制度の最大のメリットは、マレーシアの滞在期間に大きな留学費用の節約が可能となることです。マレーシアの留学費用は米国や英国の1/3以下という統計もあり、その費用削減効果は絶大と言えます。マレーシアに感謝。


小坂博志 プロフィール
Kuratabi Malaysia Sdn Bhd代表。外資系証券会社に20年勤務後、セミリタイヤの地としてマレーシアを目指したが、その調査活動がマレーシアビジネス起業へつながる。また外資系時代に日本人の英語力の弱さを痛感し、マレーシア留学を通じて日本人の国際化に少しでも貢献することがライフワーク。「まだガラキョー(ガラパゴス教育)続けますか?」がキャッチフレーズ。個人的にも、息子を小学校から大学まで国際教育一貫でグローバル&バイリンガル人材に育てた父親。
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Updated: 05/02/2024 - 15:46

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