やはり不思議な(でもお得な!?)マレーシアの大学の合格基準???(2)

kosaka

先日「やはり不思議な(でもお得な!?)マレーシアの大学の合格基準???」という記事を書いたのですが、今日は続編を書いてみたい、と思います。

先日は、マレーシアの大学の合格基準は、ほぼ高校の成績(高校の名前は関係なく「スコア」だけで)だけで判断され、合格基準は比較的ゆるい(5段階中3.0-3.5以上で合格)、という話をしました。

ところが、実は英語の合格基準というのがあり、これはかなり厳しいです。一般的な合格基準は、IELTSで5.5、TOEFLibtで79あたりが相場です。これら試験を受けたことがある方はご存じだと思いますが、かなり高いスコアです。特に高校3年生でこれらスコアを持っている方は、数少ないと想像します。

ただ、この英語基準を満たさないと入学できないとう意味ではなく、満たさない場合は「条件付入学」が認められます。その条件とは、学部に入学する前に、大学内の「英語集中コース」で学部に編入できる英語力を身に着けなさい、ということです。日本の高校を卒業して、マレーシアの大学に入学する生徒のほとんどは、まず英語集中コースに配属されます。

ここまでは、とてもまっとうなルールで「不思議な」部分はないのですが、ここからちょっと「不思議な」ルールが出てきます。先日ある主要大学のホスピタリティ系学部へ合否判定をお願いしたのですが、志願者の成績が平均4.0くらいだったので、成績上は問題なく合格の返事が返ってきました。問題は英語スコアです。実はこの志願者は立派なIETLSのスコアを過去に取得していますが、入学時には期限切れになるため、英語の判定が微妙と思っていました。

ところが返事は、「高校の英語科目のスコアが最高の5/5だから、英語の基準はクリア!」ということでした。IELTSもTOEFLも提出不要で、直接学部へ入学できます、ということです。ほんまかいな?

我々の常識では、高校の英語学科の5とIELTSの5.5やTOEFLの79とはレベルも違い過ぎるし、試験の内容も全然違うから、比較しようがないと思うのですが。。。これで問題ない、ということです。もちろん高校のレベル(偏差値)は考慮されないので、どの高校で同じ扱いとなります。ここも、マレーシアが日本の英語教育の水準を理解していない、あるいは過大評価しているな、と感じるところです。おそらく卒業統一試験でとったスコアと勘違いしている可能性があります。

ただ、この英語ルールは、どの学部にも当てはまるわけではなく、アカデミック度がさほど高くない学部にのみ適用される、ということです。これから更に「不思議なルール」に遭遇するかもしれませんね。

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Updated: 05/02/2024 - 15:46

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